月別アーカイブ: 2025年8月

反り腰になると何が悪い?

反り腰になると何が悪いのか?

こんにちは。今日は「反り腰になると何が悪いのか」についてお話しします。

患者様を見ていると、反り腰の方は本当に多いです。
また「反り腰を改善したいけど方法が分からない」という方も少なくありません。


反り腰による不調

反り腰が続くと、次のような不調が起こりやすくなります。

  • 呼吸が浅くなる
  • 腰の筋肉が緊張して腰痛につながる
  • 首に負担がかかりストレートネックになる
  • 股関節や膝の痛みが出やすい

特に、上の3つはほとんどの反り腰の方で起こっています。
見た目の姿勢だけでなく、不調につながるため改善するメリットはとても大きいです。


反り腰改善の3ステップ

反り腰を改善するには、次の3つのステップが大切になります。

① お腹を使って背骨を丸められるようにする
(多くの反り腰の方は、この動きが苦手です)

② 胸の背骨(胸椎)を反らせるようにする
(腰ばかり反らず、胸椎をしっかり使えることが大切です)

③ 立位で背骨をコントロールできるようにする
(日常生活の動きの中で姿勢を安定させることにつながります)

特に①の「お腹を使って背骨を丸めること」が大きなカギです。
反り腰の方は、立ったときに重力に拮抗できず腰を反ってしまうケースが多いため、背骨を丸める動きをエクササイズで身につけることが重要になります。


まとめ

反り腰は、呼吸・腰痛・ストレートネック・股関節や膝の不調などにつながります。
改善には時間がかかることもありますが、エクササイズを継続し、日常生活で意識することで少しずつ姿勢が安定していきます。

👉 姿勢改善については下記の記事でも詳しくお話ししていますので、ぜひ参考にしてください。

お問い合わせはこちら!!

五十肩(凍結肩)とは?肩の痛みと動かしづらさの正体


突然やってくる肩の痛み…これって五十肩?

ある日突然、腕を後ろに回そうとしたら「痛っ!」と肩に鋭い痛みが走った経験はありませんか?
「年齢のせいかな…」「自然に良くなるかも」と思って放っておく方も多いのが五十肩(凍結肩)です。ですが、近年の研究では自然に改善されるとは限らず、半数近くの方に肩の痛みや可動域の制限が残るといわれています。

五十肩(凍結肩)のメカニズムと進行

五十肩は、医学的には**「明らかな外傷なく肩の可動域制限と痛みを呈する疾患」**として定義され、
現在では「凍結肩(フローズンショルダー)」という名称で統一されています。

この症状は進行によって3つの時期に分けられます。

急性期(炎症期)

・肩関節に強い炎症が起こる
夜間痛が特徴で、眠れないほどの痛みを伴うことも

拘縮期

・炎症は落ち着くものの、肩の動きがどんどん制限されていく
・「背中に手が回らない」「腕を上げづらい」など日常生活に支障が出る

寛解期

・症状が徐々に落ち着いてくるが、可動域の制限が残ることも

原因は、肩関節周囲の靭帯や関節包に炎症が起きることで、関節の動きが凍りついたように制限される状態です。特に就寝時の肩の痛みは、生活の質に大きく影響します。

自然に回復すると思って放っておくと…

「自然に良くなるからそのままで大丈夫」
昔はそう言われることもありましたが、近年では約半数の方に痛みや可動域の制限が残ると報告されています。
つまり、放置している間に肩の動きがどんどん悪くなってしまう可能性があるということです。

こんな症状があれば要注意

・突然、肩が上がらなくなった
・腕を後ろに回すと激痛がある
・夜中に肩が痛くて目が覚める
・肩が硬く、動きがスムーズでない

ARATA鍼灸整骨院でできること

ARATA鍼灸整骨院では、五十肩の進行ステージに応じたサポートを行っています。

  • 🔹 急性期(炎症が強い時期)
    炎症が強い場合は、無理に動かすよりも安静や適切な医療機関での判断が重要です。
  • 🔹 拘縮期(可動域制限が目立つ時期)
    関節の動きを徐々に引き出す施術を行い、肩の動きを確保することを目指します。
  • 🔹 寛解期(回復期)
    運動療法やエクササイズを取り入れ、可動域の回復や痛みの軽減をサポートします。

五十肩は一見、自然に落ち着くように感じられるかもしれませんが、放置することで長期化や再発のリスクも高まります。

肩の痛みや違和感、放っておかずにご相談を

「最近、肩が上がらない」「服の着脱がつらい」「夜になると肩がズキズキ痛む」など、思い当たることがあれば、早めの対応がカギです。
一人ひとりの状態に合わせた対応を心がけておりますので、お気軽に**ARATA鍼灸整骨院(福岡市西区)**までご相談ください。

お問い合わせはこちら!!

子供の膝の痛み「オスグッド病」とは?

子供の膝の痛み、それ「成長痛」だけではないかも?

お子さんが「膝が痛い…」と訴えたとき、成長期だからと見過ごしていませんか?
特にサッカーやバスケットボールなど、膝をよく使うスポーツをしている子どもに多いのが「オスグッド・シュラッター病(通称:オスグッド病)」です。

この痛み、ただの「成長痛」とは少し違い、膝への負担や身体の使い方によって悪化することも。放っておくと、将来的な腰痛や他の不調につながる可能性もあるため、注意が必要です。

オスグッド病の特徴と起こりやすい年齢層

オスグッド病は、10歳~15歳の男児に多く(女児の約14倍)、ピークは男児で14歳、女児で10歳ごろ。女の子の方が早く骨が成熟するため、症状が出る時期も少し早まります。

特にサッカーなどジャンプやダッシュを繰り返すスポーツをしている子に多く発症します。

なぜ痛くなるのか?~3つの視点から解説~

オスグッド病は主に**「機械的」「機能的」「形態的」**な要因から起こります。

【機械的な要因】

  • 膝蓋腱(膝の前の腱)が脛骨(すねの骨)を強く引っ張る
    → 繰り返されることで痛みが出やすくなります。

【機能的な要因】

  • ハムストリングス(もも裏)と大腿四頭筋(もも前)の筋バランスが崩れている
  • 急激な筋肉の発達
  • 骨の成長に筋肉が追いつかず、柔軟性が低下してしまう

【形態的な要因】

脚が外側にねじれている(下腿外旋)

足首の硬さ

土踏まずが高すぎる(ハイアーチ)

見極めとケアのポイント

どんな時に見極める?

  • ジャンプやしゃがむ動作で膝の前が痛い
  • 片足スクワットで痛みが強く出る
  • 大腿四頭筋をストレッチした時の痛み

このような場合、無理をして運動を続けるのはリスクがあります。
片足スクワットで痛みが強い場合は、一時的にスポーツを中止することが推奨されます。

対処として大切なこと

  • 大腿四頭筋の柔軟性改善
  • ハムストリングスなど、筋肉の機能バランス調整
  • 足首の可動域の改善
  • 足部のアーチサポート
  • 骨盤を中心とした全身の姿勢バランスの調整

原因は一人ひとり異なり、複数の要因が絡んでいるケースがほとんどです。
そのため、しっかり評価した上で適切なケアが必要となります。

ARATA鍼灸整骨院では

ARATA鍼灸整骨院では、スポーツに励むお子さんやその親御さんが安心して相談できるよう、細かな評価とオーダーメイドのアプローチを行っています。

膝の痛みだけでなく、腰痛や姿勢のくずれなど全身の状態を見ながらサポートしています。
「子どもが痛みを訴えているけど、どこに相談すれば良いかわからない…」そんな時は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

お問い合わせはこちら!!