いい姿勢とは

いい姿勢とは?猫背改善に大切なこと

いい姿勢とは?

「いい姿勢」とは、教科書に載っているような、解剖学的に正しい身体の位置関係を指します。ですが、日常生活では完璧な姿勢を保つことよりも、「負担が少なく、スムーズに動ける状態」であることが重要です。

長時間同じ姿勢を続けると、どんなに正しい姿勢でも身体には負担がかかり、腰痛や肩こりの原因になることがあります。特に現代社会では、スマートフォンやパソコンの使用によって動きが減り、関節の可動域が狭くなることで不調につながりやすい傾向があります。

姿勢改善に大切なこと

【姿勢改善に大切なこと】

姿勢を改善するには「ただ意識して背筋を伸ばす」だけでは不十分です。以下のポイントが大切になります:

  • 多種多様な動きを習慣にすること
  • 無意識のうちに正しい姿勢を保てる状態を学習すること
  • マッサージではなく、能動的に身体を動かすこと
  • 感覚器(目、三半規管、皮膚、筋肉など)への正しい刺激を取り入れること

特にスマートフォンの長時間使用や座りっぱなしの生活習慣は、感覚の鈍化や身体のアンバランスを引き起こします。それを整えるためには、日常動作の中で身体の正しい使い方を学び直す必要があります。

不良姿勢の種類と特徴


不良姿勢にはいくつかのパターンがあり、それぞれに特徴があります。

カイホロードシス(過前弯)

→ 腰が反りすぎている状態。腰痛の原因になりやすい。

ストレートネック

→ 首のカーブが消え、頭が前に出る姿勢。肩こり・首の重だるさを引き起こしやすい。

スウェイバック

→ 骨盤が前に出て背中が丸まった姿勢。腹筋や臀部の筋力低下が関係。

これらの姿勢では、筋肉のバランスが崩れやすくなっており、身体が本来の動きを発揮できない状態です。姿勢改善には、筋バランスの調整とともに、感覚器を活用した正しい身体操作の再学習が欠かせません。

ARATA鍼灸整骨院での姿勢改善
アプローチ

当院では、姿勢改善を以下のような流れでサポートしています:

  • 動きが出にくい部位に対する徒手での介入
     → 筋肉や関節の可動性を引き出します
  • 過緊張している筋肉の抑制
     → 力みすぎている部分をリセット
  • ピラティスベースのエクササイズでの動作学習
     → 無意識下で良い姿勢を保つ力を育てます
  • 感覚統合トレーニング(立位でのバランスや動作)
     → 感覚器からの正しい情報をインプットし、自然な動きを引き出します

これにより、「姿勢が悪い=意識して直す」から、「姿勢が整っている=無意識でも崩れない」状態へ導きます。

腰痛・肩こりが気になる方へ

姿勢の崩れは、腰痛や肩こりといった不調を引き起こす大きな要因です。ですが、「いい姿勢にしよう!」と意識するだけでは根本的な改善にはつながりません。大切なのは、身体全体が自然と整う力を身につけること

ARATA鍼灸整骨院では、お一人おひとりの身体の状態や生活習慣に合わせて、姿勢改善のための個別サポートを行っています。

無理なく姿勢を整えたい方は、ARATA鍼灸整骨院へぜひご相談ください!

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鵞足炎

鵞足炎とは?

〜スポーツをする人の膝の痛み〜

鵞足炎とは


鵞足炎(がそくえん)は、膝の内側に痛みを引き起こす症状の一つです。特にスポーツをする方に多く見られ、膝に繰り返し負担がかかることで発生しやすくなります。

鵞足炎の病態

鵞足とは、膝の脛骨(すねの骨)近位内側にある「縫工筋」「薄筋」「半腱様筋」が合流する部分を指します。この部分の深層には**内側側副靱帯(MCL)**が位置し、間には滑液包が存在しています。

鵞足炎は主に以下の2種類に分類されます。

  • 腱付着部炎:筋肉が骨に付着する部分の炎症
  • 鵞足滑液包炎:膝の内側にある滑液包が炎症を起こす状態

繰り返しの外力や負荷の蓄積によって炎症が発生し、痛みを引き起こします。

鵞足炎の特徴

性差による違い

男性:筋力が強いため、運動時の衝撃が大きく、急激な負荷によって発症することが多いです。

女性:男性に比べて骨盤が広いため、膝が内側に入りやすく、鵞足炎のリスクが高くなる傾向があります。

好発スポーツ

鵞足炎は、膝に繰り返しストレスがかかるスポーツでよく見られます。

  • ランニング・マラソン:着地の衝撃や膝の曲げ伸ばしが多い
  • サッカー:キック動作や急な方向転換
  • バスケットボール:ジャンプやストップ動作が多い
  • バレーボール:膝を曲げる動作が多く、衝撃が繰り返し加わる
  • 剣道:中腰姿勢が長く続くことで膝の内側に負担がかかる

鵞足炎の主な症状

  • ランニング時の膝の痛み
  • 階段の昇り降りで痛む
  • 立ち上がるときの痛み(屈伸時の痛み)
  • あぐらをかいたときに膝の内側が痛む
  • 膝の内側の圧痛(30%の人は自覚症状なし)

鵞足炎の判断基準

  • 膝の内側を押したときに痛みがある(圧痛)
  • 鵞足を構成する筋肉を収縮させたときに痛みがある

鵞足炎と似た疾患

【脛骨疲労骨折】

  • 鵞足を構成する筋肉を収縮させたときに痛みがある
  • 膝の内側を押したときに痛みがある(圧痛)

鵞足炎改善のポイント

①膝の炎症を改善させる

  • 筋肉の柔軟性を高める(鵞足を構成する筋肉のストレッチ)
  • 可能であれば安静にする

動作の改善(膝に負担のかからないフォーム習得)

  • ヒンジ動作の習得(股関節主体の動き)
  • 股関節の内旋・外旋のバランス調整
  • 足部の回内(足の使い方)を改善する

鵞足炎による膝の痛みでお困りの方へ

鵞足炎は、スポーツや日常生活の動作の積み重ねによって発症します。膝に違和感や痛みを感じたら、早めのケアが重要です。

ARATA鍼灸整骨院では、膝の痛みに対して、動作のチェックや適切なエクササイズのアドバイスを行っています。

「最近、膝の内側が痛い…」「ランニング中に違和感がある…」そんな方は、お気軽にご相談ください!

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