スポーツ中の肉離れに注意!子どものハムストリングスのケガと対処のポイント

スポーツ中の肉離れに注意!子どものハムストリングスのケガと対処のポイント



肉離れ」はスポーツをしている子どもに多いケガのひとつ
陸上競技やサッカー、野球などダッシュやストップ動作が多い競技では、太ももの裏側=ハムストリングスに負担がかかりやすく、肉離れが起こるケースが少なくありません。
特に子どもたちは筋力や柔軟性のバランスが未熟なため、無理をすると再発しやすい傾向もあります。
今回は、ハムストリングスの肉離れの特徴や親御さんが知っておくべきポイントをお伝えします。

ハムストリングス肉離れとは?

ハムストリングスとは、太ももの裏にある「大腿二頭筋」「半腱様筋」「半膜様筋」という3つの筋肉の総称です。
この筋肉は、膝を曲げたり股関節を伸ばしたりする際に働き、特にダッシュやジャンプ、急な方向転換などスポーツ動作に大きく関係しています。
これらの筋肉に強い負荷がかかることで、筋繊維やその周囲が部分的に損傷することを「肉離れ」と呼びます。

肉離れが起こりやすい場面と身体の動き

走っているとき、地面に足をつく直前や着地の瞬間に筋肉が引き伸ばされながら力を発揮する「遠心性収縮」という状態になります。
このときに負荷がかかりすぎると、筋肉やその付着部が損傷しやすくなります。

特に損傷が起こりやすいのは以下のようなケースです:

  • 股関節を曲げつつ、内旋(内向き)になると大腿二頭筋の付け根付近に負担
  • 外旋(外向き)になると半膜様筋にダメージを受けやすい

また、筋腱の移行部は筋線維よりもダメージを受けやすいため、復帰時にはこの部分の再発防止がカギとなります。

スポーツによる肉離れの特徴

スポーツ全体の筋肉損傷のうち、37~40%がハムストリングス

・発生率が高い競技は:陸上(約28%)、サッカー、野球など

・再発率が高く、特に初回受傷後2週間が要注意

・男性に多く見られる傾向

肉離れの主なサイン

肉離れの疑いがあるときは以下のサインに注意しましょう:

筋力の低下(特に膝を曲げる力が弱くなる)

・太もも裏の圧痛や運動時の痛み

・ストレッチでの痛み
筋力の低下(特に膝を曲げる力が弱くなる)

回復までの期間の目安

ハムストリングスの肉離れは、その程度によって回復までの期間が異なります。

肉離れの程度回復の目安(目安)
軽度(タイプⅠ)1~2週間程度
中等度(タイプⅡ)3~6週間程度
重度(タイプⅢ)4~12週間、場合によっては6か月以上

※スポーツ復帰のタイミングは、痛みの消失だけでなく筋力や柔軟性の回復、動作チェックなど総合的に判断されることが大切です。

再発を防ぐために大切なこと

・痛みが引いたからといってすぐに運動を再開しない

・ハムストリングスと対になる前側の筋肉(大腿四頭筋)とのバランス=H/Q比の確認

・股関節まわりの回旋(内旋・外旋)コントロールの強化

・体幹や股関節を安定させるトレーニングを継続する

ARATA鍼灸整骨院では

スポーツによる肉離れをはじめ、競技中の身体のトラブルや再発予防のサポートを行っています。
当院では、エコー(超音波画像)を活用した評価も行っており、筋肉の損傷状況や回復の目安を視覚的に確認できます。
また、必要に応じて整形外科と連携して対応する体制も整えており、より安心してご相談いただける環境を整えています。

福岡市西区今宿周辺でスポーツに励むお子さまのケアや、保護者の方のお悩みに寄り添いながら、一人ひとりに合わせたサポートをご提案いたします。
気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。

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